今回はレビュー記事なので、攻略ではありません。
「RimWorld」をリアルに寄せて直感的な操作感を向上、システムを浅くして入りやすくしたゲーム。
各シナリオには明確なクリア目標が設定されており、ランダムイベントや惑星の特性をうまく加味しながら効率のよいコロニー運営を行っていきます。
この手のサバイバルクラフトゲームとしては、1回のプレイは短めかも?
長くプレイするというより、シナリオの目的をこなしてクリアというのが基本の遊び方。
ただし、シナリオ終了後も続行できるので、エンドレスモードとして遊ぶことも可能。
評価
総合:
襲撃イベント以外でゲームオーバーになることはあまりないので、この手のゲームに慣れ親しんでない人にオススメしたいです。
サバイバルゲームというのは、各種トレードオフ要素やリソース配分が楽くもあり、煩わしくもあり。
このゲームはその点は割と単純で、「幸福度管理」というのに行きつきます。
・空腹になったら幸福度が落ちる
・寒さに耐えきれなくなったら幸福度が落ちる
・怪我をしたら幸福度が落ちる
もちろん度を超すと一発死亡(分かりやすいのはHP)というのはありますが、どちらかといえば幸福度が低い状態が続いてキャラが言うことを聞かなくなってしまって、やるべきことが出来なくなってしまいリセットということが多いと思います。
ということで、何かで失った幸福度は別の要素で補填できるので目的を単純化しやすいのが入りやすいと思いました。
全体として、リソース管理が緩めのサバイバルゲームとなっています。
それでも次第にプレイのコツを掴んでいく楽しさは十分味わえます。
・ミドルプライスとしてはグラフィックやUIが高品質
・使用キャラ(初期4人選抜)に個性があり、生存戦略を考えるのが楽しい
・ランダムイベント、ランダムマップで一喜一憂するのが楽しい
この手のゲームでは、かなり高級感のあるUIとグラフィックだと思います。
UIに関しても直感で分かりやすいことが多かったです。
建物の表示に「屋根と壁の一部を透過」と「全部表示」の2種類が用意されてるのも〇
あと、ジャンル上そこまで重要視されるものじゃないと思いますが、翻訳や文字が見やすかったです。
3種のシナリオが用意されていて、それぞれのクリア目的を目指します。
・自動化作業がない、設備個々に優先度設定ができない。
・クラフトの種類が少ない
・基地運営が軌道にのるとシナリオクリアまでは作業プレイ
・初期立地以外の場所への探索は現実的に難しい
全体として質がいいゲームなので、悪い部分としては細かくなってしまいました。
「自動化作業がない」に関しては残念の一言。
この手のゲームは、序盤苦労していた部分が中盤以降劇的に楽になるのが楽しい、ということが多いのですが本作は序盤~終盤まで手作業のみなのでやることが増えてくるとどんどん進みが遅く感じます。
設備の優先度設定がないので、優先して行いたい作業は手動で強制的に行わせることに。
「クラフトの種類」に関してはもう少しあっても良かったかなと思います。
冬になると全ての作物が成長しなくなるので絶対あると思っていた「ビニールハウス」的な施設がなかったのは残念。
一応1マス毎に電気を使う方法はありますが使い勝手が悪い。
なんとか周囲に壁を作って中の気温を上げれないかとかやってみたのですが、うまく行きませんでした。
あとは、鉄道とは言わないまでも、道路舗装(移動速度UP)は欲しかったです。
遠くに移動させるのは非常に大変なので、虫の巣を発見しても討伐しに行く気になれませんでした。
序盤のサバイバルをこなして安定期に入ったらクリア目標に向けて進むことになりますが、中盤以降は襲撃以外で壊滅することはなく、ゲーム進捗が遅いのも相まってマンネリ作業になりがちなのは残念な点。
敵のインフレも低めですが、こちらの戦力増強も控えめなのも成長感が薄くなってる原因。
DLC「Robots and Guardians」は購入すべき?
結論から言うと、高難易度のシナリオ追加DLCなので最初は本体のみの購入がおすすめ。
敵が虫(接近戦メイン)ではなく、人(遠距離メイン)ということで一味違ったゲーム体験になっているので、このゲームをもっとやり込みたいと思ってから購入するのがオススメです。
詳しくは下記の記事で簡単に紹介しています。
記事後半はネタバレ攻略になっていますのでご注意下さい。
Rimworldとどっちがオススメ?
この章では少しだけ、元となっているであろうゲーム「Rimworld」に触れています。
前提として、「Stranded: Alien Dawn」は「Rimworld」のリアル指向クローンゲームです。
「Rimworld」は2018年に発売されたサバイバル&クラフトストラテジーの金字塔で、本作を始め多くのゲームに影響を与えました。
この2作は関係は工場シムの「Factorio」と「Satisfactory」の関係に似ていますね。
Rimworldの特徴
シンプル画面で建設&管理ゲームとして優れている
地面の凹み等がないので、思ったように区画整理できるのは楽でいいです。
作業は手作業ですが、1個1個の作業が短時間で終わるので序盤は待ち時間が少なくやっていて楽しい。
襲撃以外で失敗する要素がほぼなく、サバイバルゲームとしては低難易度。
通常の難易度(アドベンチャーストーリー)の場合
食料問題⇒余裕がある
電力問題⇒余裕がある
寒暖問題⇒地域による(温帯森林なら余裕がある)。
心情問題⇒中盤以降(彫像を作るようになると)余裕がある
襲撃イベント⇒トラップを使わないとかなり厳しい
他地域の探索⇒キャラバンシステムは優れている
というように、自分で難易度を上げることで調整する必要があります。
生活環境が安定すると、長い期間マンネリ進行になるのは難易度を上げても変わらないと思います。
後述する戦闘のシンプルさもあり、中盤~宇宙船作成までが(「Stranded: Alien Dawn」以上に)非常に長く感じました。
・食料問題・電力問題はほぼ同等(どっちもサイバイバルゲームとしては簡単な部類)。
・寒暖問題は「温帯森林」であれば「Stranded: Alien Dawn」の方が難しいが、初期立地を変えることで難易度は変わる。
・心情問題は「Stranded: Alien Dawn」の方が難しい。
・他地域探索(キャラバン)は「Stranded: Alien Dawn」でいう「気球での遠征」。
これに関しては「Rimworld」の方がシステムとしての出来が良い。
「Stranded: Alien Dawn」では初期立地以外の探索は実質不可能に近い。
・襲撃イベント(戦闘)は後述。
あっさり風味の襲撃&戦闘
撃ち合うと高確率で負傷(若しくは死亡)が発生しますのでトラップを利用しないと(理不尽レベルで)難易度が高い。
逆にトラップを作りまくると難易度が大きく落ちて、作業プレイになります。
高さの概念がないので、上から狙撃等はありません。
武器が1つしかもてないので、近距離戦になるとあっさり逝きます…
印象としては、撃ち合うとすぐ怪我するが、トラップを多用するとアッサリ勝ててしまう。
ただ、壁を壊して侵入しようとしてきたり、基地の中に直接降下してきたりもするので、その場合の対処は泥仕合(負傷者多数)になりがちです。
壁破壊に関しては二重壁にしてタレット置いたりで対処可能ですが、基地内部降下は勘弁願いたい。
こちらは入植者が一人でも殺されると負けのようなものなので、いきなりの基地降下は理不尽さが強かったです。
「Stranded: Alien Dawn」は高さの概念がある。
また装備を2種類(近接・遠距離)装備可能である点、敵の数は多いが敵のほとんどは近接なので戦術的な戦闘を楽しめる点で優れている。
「Rimworld」は武器が1つしか持てず(基本的に遠距離武器だけ)、敵も半数は遠距離武器を持っているので正面から戦うゲームデザインにはなっていません。
充実した外部MODと、プレイ人口
非常に評価されているゲームで外部MODは「Rimworld」の方が充実しています。
「Stranded: Alien Dawn」はほとんど外部MODはないので、この点は大きく差が空けられています。
結論としてはプレイすべきは
もちろん主観の話になりますが、双方をプレイした感想としては1つプレイするのであれば「Stranded: Alien Dawn」をオススメします。
理由としては、グラフィックの良さ、UIの親切さ、戦闘システムなどを評価した結果。
ただ、外部MODの多さ、やり込み要素(地域・シナリオを変えて再プレイ等)は「Rimworld」に軍配があがります。
また、両方プレイする予定であれば「Rimworld」からプレイした方がグラフィックでガッカリしないですみます。
かなり似てるゲームであることは確かですが、どちらもそれぞれ良い点はあります。
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この記事のリムワールドに関する解説は参考になりません。ご注意ください。