第2回目のお題は、発電設備
大まかな発電設備建設の流れ
手作業(ティア0のバイオマス解禁まで)
発電設備がない最序盤は手作業です。
といっても、HUBアップグレード2でHUB後部のバイオマス発電機が解禁されるので、HUBを設置した後、順調にゲームを進めていけば10~20分程度でしょうか。
最初に解禁されるHUB後部の発電機は存在感が薄いので気づかない人もいるかも。
バイオマス発電(ティア3の石炭発電解禁まで)
使用目安は総発電量300MW程度まで。
完全手作業は終わりますが、燃料は手動での採取が必要。
初期の葉っぱや木をそのまま燃料にすると効率が悪いので、早めにティア0のバイオマス燃料は解禁したい。
ティア2の固体バイオ燃料になればかなり燃費はよくなります。
と言っても手動での採取は必要ですが。
石炭発電(ティア3~)
ここからやっと全自動化です。
使用目安は総発電量2500MW程度まで。
発電量(通常時)
発電量(250%時)
発電機はオーバークロック(OC)が可能で、発電量が75MW⇒187.5MWとそのまま増えているのが分かります。
他の設備のように消費電力はないのでOCのデメリットがないのが特徴。
とは言ってもメリットは省スペース程度なので無理にOC化する必要はありません。
以下の記事ではOCなし(75MW)発電を基礎としています。
発電設備は水(毎分45:通常時)が必要となりますので基本的な設備構成はこんな感じでしょうか
8台を1ユニット(総発電量600MW:石炭消費120)と考えると分かりやすいですね。
石炭発電所8に対して揚水ポンプを4台繋げています。
8台なので水は45×8=360必要。
水を送るパイプに関してはパイプラインMk1を使用することになりますが、分間最大輸送量が300の為、全てを繋げるのはNGです。
そこで上の図では石炭発電所2台に対して、揚水ポンプ1台を繋げるという分かりやすい構成。
揚水ポンプは1台につき水120を生産できるので一見効率が悪く感じますが
揚水ポンプ(通常稼働)
揚水ポンプ(水100汲み上げ)
このように、汲み上げ量を120⇒100に減らすことで消費電力を減らすことが出来ます。
横道にそれますが、このsatisfactoryのちょっと面白い(面倒な?)省電力仕様に関してのうんちく話。
敢えて分業することで全体の消費電力を下げる方法(オマケ話)
今度は汲み上げ量を1/4(30)にして比較してみます。
揚水ポンプ(通常稼働)
揚水ポンプ(1/4稼働)
汲み上げ量120では消費電力は20MW
汲み上げ量30では消費電力は3.2MW(4台で12.8MW)
実は同じ作業を4台に分散するだけで36%も消費電力を削減することができるんですね。
これに関しては、電力量がカツカツな序盤に敢えて大きな生産ラインを組み上げ(1/4稼働にして)稼働させることで電力量を抑えて、後々生産量が増えた時に上げていくという方法も取れます。
これだと、後々生産量が増えた時に慌ててラインを組みなおさなくて良い(1/4⇒1/2⇒等倍と生産量を増やして対応できる)という利点もあります。
分業させればさせるほど、消費電力の合計は下がります。
しっかり計算して使う必要はありませんが、今回のケースのように、水生産90必要なラインに水生産120も使うのはもったいないというのは気にしなくていいです(生産量を下げれば省電力になる)。
ということで、今回は石炭発電機2台分(45×2)を1台の揚水ポンプで賄うシンプル構成です。
私の場合、汲み上げ量は少し多めの100にしてあります。
これはsatisfactoryで液体の取り扱いをする場合、最高効率にはならない気がするので(きちんと検証したわけではなく経験則)。
液体パイプはベルトコンベアのように指向性をもっておらず、圧力によって双方向に流動しますので、少し余分に流動させて丁度いいという考えです。
この考えの上でも、今回のケースでは多くの揚水ポンプの汲み上げを纏めての運用というは好ましくないと言えます。
石炭発電1ユニット収支
台数 | 消費電力 | 消費石炭 | 電力生産 | 石炭生産 | |
採鉱機Mk1 | 1 | 5 | 120 | ||
揚水ポンプ(100汲み上げ) | 4 | 63 | |||
石炭発電機 | 8 | 120 | 600 | ||
ユニット合計発電量 | 532 |
ということで、1ユニット(石炭発電機8台)で500MW強の発電量を賄えることになります。
石炭消費は1ユニット120なので、生産できる石炭量に合わせて今回の石炭発電所を複数ユニット建設していけばいいということになります。
燃料発電・燃料使用(ティア6~)
使用目安は総発電量4000MW程度まで。
長かった石炭発電時代を終え、ついに発電のメイン!
とはなりません。
燃料12で150MW発電は悪くはなく、石炭発電よりいいと言えなくはないのですが肝心の燃料の精製が意外と面倒で残価物の処理を考えると費用対効果はそれほど良くはないです。
なにより本命は次のターボ燃料使用ver.であり、各段に性能がよくなります。
なので、初期の燃料発電ラインに関してはあくまでツナギなので、発電ラインに関しても手を抜いてもらってよいです。
ちなみに私が最初に作った燃料発電はこんな感じです。
右でプラスチックを作っていて、出てきた廃重油を下側で燃料に精製、その後に左で燃料発電機に流しています。
これはゴム製作でも同じことをやっています(こちらは廃重油が多く出ます)。
問題点はプラスチックやゴムが詰まると発電が止まってしまうこと。
これら2種は重要素材ですが使用先が少ない場合は貯まりがちな素材でもありますので、詰まらないような処置(余った場合はAWESOMEシンクに流す等)を取らないと悪夢の停電が発生する可能性も。
【メイン発電】燃料発電・ターボ燃料使用(ティア7~)
いよいよゲームを通して使っていけるような本格的な発電施設の運用段階となります。
発電に使うターボ燃料はいくつかレシピがありますが、通常のアンロックではなくM.A.Mを通してのアンロックとなっているのでここまであまりM.A.Mを使ってない方は注意。
ターボ燃料のレシピアンロック方法
①M.A.Mからアンロック
レシピは複数ありますが、最初にアンロックされるのは「硫黄」カテゴリのもの。
硫黄カテゴリは有用なものが多いので忘れずアンロックしていきたい。
解放されるレシピは
燃料としてはターボ燃料は8/3(2.666)の効率性を持つので、圧縮石炭を混ぜるだけで2倍以上の燃料効率になると言えます。
②ハードディスク解析からのランダムアンロック
代替レシピは基本レシピが解禁されていることが条件なので、早期にレシピを入手しておくことはできません。
ティアが進んでいない段階で頑張ってセーブ&ロードしても出現しない。
HDD解析ではターボ燃料の代替レシピが入手できます。
ターボ燃料の代替レシピは「ターボ重油」と「混合ターボ燃料」の2種類。
ランダムなので獲得できるかは運ですが、(時間はかかりますが)セーブ&ロードを使った厳選方法もあります。
燃費比較(消費原油ベース)
種別 | 原料 | 必要原油 | その他備考 | アンロック方法 |
燃料(320) | 原油(480) | ティア6 | ||
ターボ燃料(120) | 燃料(144) | 原油(216) | 圧縮石炭96が必要 | MAM(硫黄カテゴリ) |
ターボ重油(120) | 廃重油(150) | 原油(112.5) | 圧縮石炭120が必要 | MAM(HDDランダム) |
混合ターボ燃料(120) | 廃重油(80) 石油コークス(60) | 燃料(40)原油(60) 原油(15) | 原油(60)硫黄60が必要 | MAM(HDDランダム) |
ターボ燃料120と同じだけの発電量を得るには燃料では320必要になります。
ボトルネックは基本的には原油を想定していますが、圧縮石炭(材料として石炭)も考慮します。
変換率算定に使用したレシピ
燃料⇒原油の変換に関しては基本レシピ(以下)を基準にしています。
廃重油⇒原油の変換に関しては、代替レシピ(以下)を基準にしています。
表を見るとわかる通り、原油のみをボトルネックとした場合、「ターボ重油」が最も効率が良いということになります。
「混合ターボ燃料」に関しては2割ほど「ターボ重油」よりも効率は落ちますが、圧縮石炭が必要なくなるという利点があります。
「ターボ重油」と「混合ターボ燃料」の比較に関しては難しいところですが、石炭は鋼鉄作成にも多く必要になるため枯渇資源です。
一方原油に関しては実は余裕がある資源と言えます。HDDでターボ重油がアンロックされなかったこともあり
今回の記事では「混合ターボ燃料」を採用したいと思います。
M.A.MでのHDD解析(ランダム)を厳選する方法
といっても、セーブ&ロードするだけ。
なのですが、実はこの3択はHDD解析を開始したタイミングで決定されます。
なので、別の3択を出現させたい場合は、HDDの解析を始める前にセーブしておき、結果が気に入らなければロードして再度10分待つという方法になります。
1点狙いはかなり厳しいので他に有用なものを探す途中に出たらラッキーという感じで集めていきましょう。
ちなみに今回使用する代替レシピは以下の2つです。
混合ターボ燃料(ティア7以降にランダムで入手可能)
代替:廃重油(ティア5~6以降?)
忘れがちですが、廃重油も重要なので代替レシピが入手できていない場合は「ゴム」を作りまくることになります。
「ゴム」で廃重油を作成する場合は効率が半減しますし、ゴムが詰らないような設計にしないといけない点には注意。
混合ターボ燃料による発電の流れ
全体像
消費側
台数 | 消費W | ||
①原油抽出機(250%) | 1 | 134 | |
②A.精製機(燃料用) | 5 | 130 | ※合計177生成に調整 |
②B.精製機(廃重油) | 11 | 334 | ※合計444生成に調整 |
③精製機(石油コークス) | 3 | 64 | ※合計266生成に調整 |
④混合機(ターボ燃料) | 12 | 881 | |
1543 |
消費側の方で1500MWほど消費します。
台数に関しては目安、増やしてもいいですが総生産量は右の数値に調整します。
いっきに稼働させると、おそらく電源が落ちてしまうので、まずはそれぞれ1~2台ずつ稼働させていき、電力の発電が始まって余裕が出たら全て稼働させます。
最終的にターボ燃料が毎分531生産されるラインとなります。
電力生産側
台数 | 発電量 | |
⑤燃料発電機 | 100 | 15000 |
15000 |
理論的にはターボ燃料531生成で、118台の発電機が賄えます。
ただ液体の場合最高効率を求めると安定しないこともあり、今回はキリよく100台構成としました。
毎分81程のターボ燃料が余剰生産される予定なので、他にターボ燃料を使うものに分配してもいいでしょう。
理論上はこれで15000MWの電力(今回の設備で-1500程)が供給されます。
① 原油産出 (600産出)
時期的にはパイプラインMk2が解放されていると思うので、原油産出量は600を確保します。
高純度なら1か所で丁度600になりますが、中純度2か所でも問題ありません。
出し惜しみせずに、OCしましょう。
②-A. 精製機(燃料用) 5台(177生成)
同時に生成される合成樹脂は今回の発電チェーンでは使用されません。
代替レシピを入手している場合は、水を加えてプラスチックやゴムに変換してしまうのが良いでしょう。
詰まるとまずいので、必要ない分はawesomeシンクに流しましょう。
②-B.精製機(廃重油用)11台(444生成)
こちらも重要な「廃重油」の生産ライン。
やはり「合成樹脂」が生産されますので、プラスチックやゴムに変換するか、awesomeシンクに流してコンベアが止まらないようにします。
444生成には実は11台では足りないので12台にしても良いです。
今回は面倒なのでOCして帳尻を合わせました。
③ 精製機(石油コークス)3台(266生成)
廃重油の一部を石油コークスに変換します。
使用する廃重油はターボ燃料でも使用するので、作りすぎないように生産量をきちんと設定しましょう。
④混合機(ターボ燃料)12台
上で作った「燃料」「廃重油」「石油コークス」と「硫黄」(他からコンベアーで持ってくる)を混ぜてターボ燃料を作成します。
きちんとうまく回っていれば、118台分(ターボ燃料531)の生成が行われます。
⑤燃料発電機
きちんとターボ燃料の生成が行われていれば、118台の燃料発電機が稼働できます。
今回は余裕をみて100台にしました。
実際に燃料発電機を動かしてみよう
北の外れに発電所の敷地を作りました。
発電所の増築前の消費/生産電力はというとこんな感じ
一瞬でも現在消費量(Consum)が現在生産量(Production)を超えてしまうと停電してしまいます。
理論上の最大消費量(Max Cons)の数値を見るといつ停電になってもおかしくないですし、これから工場を増築するには不安しかない数値。
というわけで大規模な燃料発電所を建築してみました。
燃料発電機100台はさすがに多くて多少足場を増築。
原油抽出機は画面外(左)でパイプで引っ張ってきています。
左から
精製機(燃料用)×5
精製機(廃重油用)×11
精製機(石油コークス用)×3
混合機(混合ターボ燃料用)×12
燃料発電機×100
消費電力(最大)は予定通り1500MWほど増えましたが、生産量は14000MWほど増えてかなり余裕がでました。
これだけあれば、最後まで電力消費に悩まされることはなさそうですね。
地熱発電(ティア7~)
地熱発電機を間欠泉の上に置くだけで(高純度の場合)200~600MW発電されるお手軽発電。
置くだけで燃料発電機1基分以上の発電をしてくれるのはすばらしい。
ただし、アンロックが遅すぎる…
また間欠泉が限られること、振れ幅を考えると最低の発電量(この場合は200MW)として扱う必要があるなどの注意点も。
見ての通り、OCしての性能引き上げは不可。
まぁ置くだけなのでOCできるとお手軽すぎですからね。
アンロックにはカテリウムの最終分析が必要
アンロックコストにはスーパーコンピュータ(ティア7で解放)が入っているので、がんばっても運用できるのは最終盤。
燃料発電機より前にアンロックできれば遠出してでも探す価値はあったけれど、きちんとした燃料発電所を作った後だと200MW程度では…
もちろん電力網に入れるだけでいいので、探す意味がないわけではないのですが、存在感の薄さは否めません。
※ver.1.0後追記
ver.1.0からはアンロックにスーパーコンピューターが必要なくなりました。
これであれば、本格的な燃料発電より前に配備できるので、石炭発電⇒燃料発電の間の繋ぎとして有用と言えそうです。
原子力発電
すいません、使ったことがありません。
2500MWの圧倒的発電力の設備ではあるのですが、原料のウラン・プルトニウムの扱いが面倒であること。
そして廃棄物に用途がないことなどで使う気になれないのが原因。
少し面倒ですが、ターボ燃料を使った大規模発電所を建てれば電力問題は解決しますからね。
最後に
どうでしょうか?
satisfactoryは電気に始まり電気に終わるゲーム。
結論としては大規模な燃料発電所を作ればゲームクリアまでは電気に困ることはなくなると思います。
発電材料としても原油1~2か所と、硫黄1か所程度あれば完結しますからね。
HDDのランダム入手が嫌な場合は、ターボ燃料の基本レシピ(燃料+圧縮石炭)でも十分です。
今回記事で採用した原油600を使った高効率レイアウトはオーバースペック気味で、実際は10000MW程度の発電力があれば問題なく、最後の納品まで終えることができます。
石炭発電所を始めて作った時の無双感はやってる人しか味わえない面白さ。
大規模燃料発電所はこのゲームでおそらく一番手間がかかる生産設備ですが完成したときの満足感も大きいと思うので、是非頑張って作ってみて下さい。
コメント
コメント一覧 (1件)
揚水機の合計を300Lに変更すれば済む事を忘れてましたわ
石炭発電機の水消費量は50Lで計算すると確定で安定した稼働を得られるので、初動用の揚水機専用火力発電機を6個。そこから得られた電力を用いて18台(3台1組の6組+初動用の1組)の揚水機を設置
電力供給専用の火力発電機108台(8,100MW)を設置
※石炭供給量と応相談
これが一番最強だと思います。