
2023のGame of the Yearであるバルダーズゲート3をようやくクリアしました。
プレイ時間は100時間オーバー(やり直し前のプレイ時間を考えるとさらにプラス)
サブクエスト等はほぼ網羅しましたが、分岐や善悪プレイ等で複数回プレイしないと全ルートは無理な構成になっています。
ビルドはできるだけ自力で、他は攻略サイト等を参考にしながらプレイしましたが、ボリュームがすごい!
ただ、手放しで万人にオススメできるかと言われるとそうとも言い切れない感じがしました。
どんなゲーム?
一言でいうと、海外産のターンベースRPGです。
その中でも 戦闘/探索/ビルド の3本の柱で成り立っているゲームと言える。
《戦闘画面》


RTSではなく、ターン制タクティカルバトル。
戦闘画面はある程度アングルや拡縮は自由に変えることが出来て、キャラの配置などの要素はあるが直感的に分かりやすいUIです。
範囲攻撃があるのでキャラの配置は重要。
使用できるスキルやアイテムがかなりの種類があるので、そこは取っつきづらいかもしれません。
《探索画面》


マップは体感としてはかなり広い。
随所にファストトラベルポイントがあるので、動き回るのに苦労はないが1つの地域のクリアリングには(戦闘がある地域だと)かなり時間がかかる。
通常の探索だと見逃しやすいような「隠しアイテム」を探すのも楽しい。
町中の探索だと、人々との会話が多いのでその部分は苦手な人もいるかも。
《多様なビルド》

なんといっても、ビルド構成を考えるのが楽しい。
全部で12クラス、マルチクラスを使うとそれを好きに組み合わせることが可能。
弱点を他で補うもよし、シナジーを組み合わせて強みをさらに尖らせるのもよし。
ビルド要素は正直とっつきづらい。
でも、一番楽しい部分でもあります。
他のゲームだとハイブリッドは弱くなりがちなのですが、(特定クラスの)高レベルスキルに必須というものがあまりないのでマルチクラスで良いとこ取りしやすいゲームになっている。
評価
総合:
ニッチなジャンルでGOTY受賞という例を見ないゲームですが、あくまで「論理的ゲーム」と「じっくり育成RPG」が好きな人向け。
そう考えると実際の評点は人によってかなり変わってきます。
同ジャンルである「Divinity: Original Sin 1/2」「Pillars of Eternity」「ドラゴンエイジインクイジション」といった洋モノRPGに忌避感を持っていない人であれば安心してオススメできます。
ただ、日本人だと濃いRPGゲーマー向けという感は否めません。
そもそも今作はD&Dという海外のTRPGを元にしたゲームなので、海外(特にアメリカ)では元々受け入れやすい下地があったわけです。
ゼルダのように、誰が遊んでも面白さが担保されてる作品ではありません。
と、ちょっと予防線がてらネガティブな話になりましたが、このジャンルであれば最高峰のグラフィック/システムなのは確かです。
ストーリーに関しては「洋ゲーにしては良い」。
我こそはRPGゲーマーだと思う方は遊ぶべきでしょう。
・多様なビルド
・数多くの隠しアイテム
・(人柄面で)キャラの個性が立っている
・プレイヤーの選択で大きな変化が出るストーリー展開
・利便性の高いUI
・圧倒的ボリューム
・2周目をやりたくなる(ストーリーの変化/取り逃したアイテム回収/別ビルドでのプレイ)
・クライアントの動作が安定している
上でも述べましたが、12クラス(サブクラスによりさらに細分化)を好きに掛け合わせたマルチクラスが作用されています。
種族に関してはクラス程大きな差異はでませんが、それでも最適クラスを模索する上では考えないといけません。
私自身、最初は殴りパラディンビルドだったのですが、色々考えてるうちに怪光線ハイブリッドみたいなビルドに変わっていきました(笑)
2周目をやるとしたらまた違うクラスで遊んでみたくなります。
ストーリー展開としては大きく
・善か悪か
・仲間を助けるか見捨てるか(サブクエストをこなしていくか)
といった部分で分岐していきます。
3部構成なのですが、1部の選択により3部で出てきたり出てこなかったり、または敵対していたり。
UIに関しては直感的にわかりやすく、特にファストトラベルが使いやすい。
戦闘でも「移動・通常アクション(緑)・ボーナスアクション(黄)」という分類はAP制だった「Divinity: Original Sin」よりシンプルで入りやすいと感じました。
クエストに関してもMAP上でマーキングされるという、いわゆるJRPG親切システム(一部マーキングされないものもあるけれど)。
ほとんどの場所では野営地に出入り可能で、野営地では容量無限の倉庫がある&全快可能というのは他の洋ゲーでも是非真似して欲しい(ベセs)。
しいて言えば野営地を設計する要素があって、倉庫部屋とか仲間のテント配置を指定できたら嬉しかったけれど。
地味な点ですが、私はクリアまで1回もエラー落ちが発生しませんでした。
これだけの大ボリュームのゲームで安定しているのはすばらしい。
・サブクエストをこなしていくと意外と早めにカンストし、戦闘で得るものがなくなる
・3章の進行が大変(個人的意見です)
・錬金システムは空気
私はサブクエストとかはできるだけこなして進む方なのですが、3章開始時にレベル10、その後しばらくしてレベル12(カンスト)してしまいました。
その後は戦闘しても多少の換金アイテムが入手できるくらいなので、戦闘が楽しさよりも面倒さが強くなってしまったのが残念。
敵が有限なのですから、カンスト後も少しずつPT強化につながる要素が欲しかった。
1章・2章までは100点満点の楽しさ、だったのですが3章になって「面倒さ」が全面に出てしまった印象。
攻略時間的にも1章+2章より3章の方がかかったと思います。
聞き込み調査が大変で、巨大な街恐怖症になりそうです(笑)
錬金システムはほとんど使いませんでした。
終盤でもまとまった数の回復ポーションとかは作れないし、作れるのはイマイチ使い勝手が悪いのが少々。
錬金袋はありますが、完全別枠のPT共有の特殊インベントリにしてほしかった。
野営地にクラフト小屋みたいなのがあって、錬金とか装備強化とかあれば満点でした。
最後に ※登場キャラに関する多少のネタバレ
結論
同系列ゲームでは現状最高峰なのは確か。
ただし、「コアゲーマー」かつ「RPG好き」向け。
ちなみに、私はというとかなり楽しめました。
D&Dの世界感に興味があるのであれば間違いなく楽しめると思います。
本記事の前に攻略記事を書きたくなるくらいはハマってましたし(笑)
怪光線ビルドは気持ちよくて強いのでオススメです!
ウォーロック2以外は何と組み合わせてもいいという自由度の高さも魅力。


初級魔法(リソースなし)の1回の攻撃(3発)で80ダメージくらいは出るし、相手吹き飛ばせるしで使いやすい!
初見プレイだと休憩不可エリアがどの程度続くのかわからないので、リソースなしである程度火力だせるのは有難いんですよね。
最も印象深かった戦いはラファエル。
なんといっても、歌付き専用BGMですからね。

最初はそうでもなかったけど、次第にお気に入りキャラになってしまった。

ラスボスよりも強いし、初見情報ナシで戦ったら詰みかねない凶悪難易度…
少なくともノーリセプレイだと必ず躓く場所です。
《ラファエル戦のテーマ曲》
急に歌うよ~
突然だったのでびっくり。
さすがにvoice actorの方ではないですが、イメージピッタリですね@@;
長時間戦っていたので耳に残ってしまった(笑)
あと、ラストシーンは次回作(DLC?)への伏線なのだろうか?
少し前にやった「King’s Bounty II」もそうでしたが、エンディング後に次回作匂わせを入れるのは洋ゲーあるある。
EDラストシーンネタバレ

フラグにしか聞こえないシナビさんの「ベイン」「ベハル」「マ―クール」という3神への語り。
ところで、英語版ではWithersというNPC名なのですが、なぜ日本語では「シナビ」になったんでしょうね。
海外wikiでも正体不明のようで、エピローグに出てきて3神を見下すような発言してるし、キーマンなのは間違いなさそうです。
ちなみに、2章ボス(ケセリックの後)がマークールの使徒で、ゴータシュはベインの名を関するスキルを使っていて、オーリンはベハルの信者(?)なので3神(の代理)vsエルダーブレイン(マインドプレイヤーを量産)の戦争に、主人公達が介入するという物語が本作という解釈になるでしょうか。
全く関係ない余談ですが、種族のドラゴンボーンがNPCにもいないし空気すぎて不遇。
D&Dの設定上しょうがないのかもしれませんが、ギスヤンキ枠がドラゴンボーンだったら…
ギスヤンキはストーリー的にキー種族なのですが見た目で損してる感。
次やりたいゲームがあったのでクリアを急いでいたのですが、ようやくクリア。
(やりたいビルドや取り逃したアイテム、クエストがあるので)クリア後もう1周やるか悩みましたが、もう1周きちっとやると50時間以上はかかりそうなので一旦このあたりで、他の積んでるゲームをプレイしていきたいと思います。
シャドハちゃんとロマンスまでいけなかったのは心残りだけれど…
次やるゲームは「デイヴ・ザ・ダイバー」か「パルワールド」か。
「パルワールド」はポケモンパル(?)がやけにかわいかったので衝動買いしてしまいました。
値段設定が絶妙につい買ってしまう価格でしたね…
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