日本語有り(音声は中国語のみ)
評価
総合:
ストーリー重視のアクションRPG。
プレイ時間は大体のサブミッションをこなしてクリアまで25時間前後。
ムービー時間がやや長め(昨今のRPG基準では標準レベル?)。
値段と比較すると満足できるゲームであることは確かで、シリーズ7作目ということもありゲームとしての安定感は感じ取れます。
(値段面からそこまで期待する人は少ないと思いますが)大作RPGとして期待すると、アクション・システム面で広く浅い作りでやや肩透かし感が発生するかも。
前作知識は必要なし(一部前作登場人物の名残のようなものが感じ取れるシーンはあり)。
安価にそこそこのアクションRPGを楽しみたい人ならオススメできます。
・分かりやすいストーリー
・コスパが良い
・適度なボリューム
神と人と魔、すべてを絡めるということで一見大規模なストーリーに思えますが、ストーリーラインはシンプル(専門用語はあまり気にせず読めば)。
いわゆるリニアRPGで、行くべき場所は明示され、探索部分が簡素になっていることもありすんなりと最後まで到達できると思います。
パズル要素は不親切な部分が強くて不満ですが、スキップ機能搭載は助かりました。
ボリュームは多すぎず少なすぎず。
システムに飽きてきた頃に終わるのは良かったと思いますし、ストーリーも少し人物描写が浅かった感はあるものの悪くはない。
W主人公というよりは女性主人公の作品。
なのでやや少女漫画色が強かった感はあり。
・難解な漢字名称
・やや雑な日本語訳
・冗長な会話パート
重要人物や地名の漢字が難しい。
やはり漢字のみで生活している方々と、ひらがなカタカナがある日本人では漢字の言語化能力に大きな差を感じました(笑)
日本語訳に関しては、人称や語尾に違和感を覚える部分はある。
この辺りは海外の翻訳家の苦手分野なのか、それともゲーム画面と照らし合わせたチェックができなかったのか。
機械翻訳ではないので内容把握に問題はありません。
会話パートに関しては、「スキップ」と「倍速モード」という機能はありますが、「1文のみ進める」がないため、ノベルのように自分の読む速さで文章を進めることが出来ません。
会話内容を把握するには冗長な文章を流すことになるためムービーが長い印象に繋がります。
なお、DLCではこの「1文のみ進める」が実装され、代わりに「倍速モード」が廃止され自分のテンポで進めることができるようになりました。
どんなゲーム?
2021年10月22発売のストーリー主軸のアクションRPG。
2022年9月のアップデートで公式で日本語対応されました。
ストーリー
神族・人・魔族がいる古代中国ファンタジー。
冒頭、神族の修吾(ショウウー)はある密命を受けて魔界に潜入していたが、魔族に発見されてしまう。
さらには魔族の偉い人(重楼)にも見つかり戦闘に。
あえなく敗北し、人界に落とされる。
人界。
月清疎(ユエチンシュ)は明庶門唯一の弟子として暮らしていたが、変な果実を見つけうっかり噛んでしまう。
この果実は神樹の実で、修吾(ショウウー)の力を失った姿だった。
というところから始まります。
時代背景としては昔の中国を基準として、拳法の代わりに法術が発展している世界。
ふとしたことから神族と共生の契約をしてしまった月清疎(ユエチンシュ)を主軸として進んでいきます。
キャラクター
メインキャラは4人。
名前が憶えづらいので軽く紹介。
読み方はなんとなくそう聞こえる、という感じなので多分正しくないです。
■月清疎(ユエチンシュ) 主人公
■修吾(ショウウー)
■白茉晴(バイモシン)
■桑遊(サンヨ)
発音は自信なし。
「チン」と「シン」、「シュウ」と「ショウ」の中間くらいの発音が日本人には聞き取りづらく、英語のローマ字発音もあまりあてにはできない。
戦闘システム
コントローラー操作推奨。
戦闘は最大4人PTで、操作キャラ(自由に切り替え可能)以外はオートで戦ってくれます。
やや大味で、アクション慣れしてない人でも楽しめるような作り。
難易度ノーマルであれば、戦闘中のアクション面で詰むことはないでしょう。
途中QTEが発生する箇所あり。
コマンド式のスキル発動はありますが、(ノーマル難易度であれば)回復スキルだけでもなんとかなる。
連撃に関してはXXYだけで問題なし。
オートキャラはあまり積極的に攻撃はしてくれませんが、回復はしてくれますし、防御にバフがかかってるのか非操作キャラが死ぬことは稀です。
ダメージ数値は操作キャラの分のみ表示されます。
回復アイテムは、いくつ所持していようと1回の戦闘で使える最大数が決まっている。
MAP探索
MAP画面は丁寧で、メインミッション/サブミッション等の場所が分かりやすく表示されている。
ただ自動生成ではないのか、実際の道とズレてる部分もある。
サブミッションはお使いが多い。
MAPはいくつかの小MAPをファストトラベルで移動していく方式。
中にはアクションギミックが必要な場面も。
氷を投げつけて道を切り開いたり。
このギミック、射程が近すぎても遠すぎてもNGで、何気に分かりづらかった…
パズルギミックで道を出現させたり
よくわからないパズルさせられたり
ストーリー上には謎解き必須なエリアもあり、難易度は高め(というかルールの説明不足が多い)。
ただし、一定(時間?リトライ?)以上クリアに手間取っていると、「(謎解きパート)スキップ」というお助け機能が解放されるので詰むことはない。
キャラクターの強化
シンプルで迷う部分はない。
ステータスに関しては、メニュ―画面でYを押すと見れます。
キャラクターの育成に関しては特に割り振り等はなく、レベルが上がると自動でステータスが上がっていく簡単な作り。
装備品は、武器+防具(3種)+アクセサリ(1種)
下2つは外見装備です。
武器のみ、製造や強化システムがありますが最大3段階強化の簡易的なもの。
御霊システム
御霊は守護獣のようなもので、戦闘には参加してくれませんが各種ボーナスを与えてくれます。
ボーナス内容は御霊により異なり、御霊を育成すると効果が上がります。
画像なら、戦闘終了後の経験値を増加。
最大で7種類獲得できますが、効果を発揮できるのは出陣している1体のみ。
育成はよく使うものだけに集中すればOKです。
カードゲーム
ストーリーを進める上で特に触る必要のないミニゲーム。
サブミッションとかコンプリートとかを目指す方は全カード収集を目指しましょう。
ルールはジャンケン
・天は地に勝つ
・地は人に勝つ
・人は天に勝つ
勝つと相手に2点ダメージ、アイコはダメージ持ち越し。
毎回勝利を目指すより、アイコを続けてからの勝ちを目指す方が良い、気がする。
普通カードと特殊カードの違いは
・ノーマルカードは使用後に属性ポイント(左下の天地人)が貯まる
・特殊カードは使用時に属性ポイントを消費して追加行動(攻撃/回復)、3枚までデッキに入る
勝利時は、1回目のみカードがもらえます。
敗北は特になにもなし(繰り返し挑戦可能)。
ジャンケンなので運要素が大きく、戦術性は低い。
DLC『浮生は夢の若し』について
DLCは買うべき?内容
本編の後日譚であり、完結編。
本編の引継ぎデータ等はなく、キャラクターのステータスは固定ということでRPGではなくアドベンチャー。
戦闘はイベント戦のみ。
戦闘がないかわりにアクションステージがいくつか用意されている。
クリアまでは4~5時間ほど。
RPGとしての面白さ(育成やアイテム集め)は存在しない。
とはいえストーリー面で本編の補完になっているので、本編でモヤモヤした人はプレイすべきだと思います。
値段の割にきちんとしたDLCであり、本編で不満を持った人に対する補完DLCとして利益度外視だったのかもしれない。。
DLCの起動方法
DLCのゲーム画面へは起動時からのみ遷移可能で、ゲーム内からはいけません。
DLC版を起動すると、ゲーム起動画面が上記のように「浮生は夢の若し」ver.になりますので、そこで確認できます。
環境によるかもしれませんが、私の場合なかなかDLC起動ができない状態になってしまったので、今回追記します。
『浮生は夢の若し』ver.を起動するには、ライブラリの「プロパティ」→「一般」にある「起動オプション」をDLC版に変更してゲームを起動して下さい。
DLCは本編終了後の話になり、キャラデータなども本編とは無関係になります。
アドベンチャー色の強いオマケストーリーですので、本編クリアしてから遊びましょう。
「浮生は夢の若し」エンディング ※ネタバレ
※本編クリア前の方は絶対みないで下さい
本編クリア者向け。DLCはプレイしない方用。
本編にこのエンディングがあれば作品として完成していた。
DLCではこのエンディングにたどり着くまでのエピソードも入っています。
最後に
実は今回記事にするかは少し迷いました。
DLC起動方法がネットを調べてもやり方がわからなかったのが記事にした大きな理由だったりします。
確かにゲームとしてはAAA級の日本語ローカライズ完璧なものと比べるとチープさは感じ取れますが、ストーリー重視のアクションRPGを手軽に遊びたい場合の候補としては悪くないと思います。
正直なところ、ゲームとしては「古剣奇譚 ~星夜に謡い継ぐ万世の夢~」の方が心に残った作品なのですが、あちらは(システムもストーリーも)やや難解なんですよね。
キャラ造形やストーリーの作り込みは「古剣奇譚」の方が好み(画像のように所々誤字はあるが)。
※画像は主人公PTの一人、岑纓(しんえい)
こちらを紹介しようかとも思ったのですが、プレイ時からかなり間が開いてしまいきちんと紹介できないと思ったので見送りました。
再プレイすることがあれば改めて紹介したいと思います。
セール時2000円以下なので、興味があればこちらも触ってみて下さい。
キャラが魅力的(翻訳精度はそこそこで誤字もある)です。
実は今回は「サイバーパンク2077」をそろそろ初プレイしようかと思っていたところ、その前に軽めのRPGを衝動的にプレイしたくなって触った作品でした。
結果的にはほどほどの重さのストーリー&システムで丁度よく遊べました。
そろそろ「サイバーパンク2077」を触ってみようかと思いますが、記事にするかは不明。
一応先月のパッチでいろんな要素が変わったらしいので記事にしてもいいですが以前の状態を知らないんですよね。
ではでは、今回はこのあたりで。
コメント
コメント一覧 (2件)
こちらの記事のおかげでこのゲームのDLC版を知りました。
PCプレイ環境がなくPS5でプレイしたため、Steam限定らしいDLCを遊べず残念に思っていたのですが、つれづれげーむす様がEDをアップされていたおかげで見させていただくことができ大変助かりました。ありがとうございました!(環境がないためプレイできませんが、せめてもと思いSteamで購入だけしました😊)
最後は泣ける良いゲームでした。
そう言ってもらえると嬉しいです。
本編だけだと報われない感じだったので、DLCのエンディングでやっときちんと終われた感じがします。