キングダムカム・デリバランス(Kingdom Come: Deliverance) は2018年に発売された、1人称視点のアクションRPG。
15世紀のボヘミア(現在のチェコ共和国)はヴェンツェスラウス王に治められていた地域だったが、暗愚であったこともあり、異母弟でありハンガリー王のジギスムントによってヴェンツェスラウスが監禁されたのが西暦1402年。
その後解放されたが、そのような情勢であるからボヘミア自体は盗賊の横行や貴族同士の権力争いなどでかなり治安が悪かった。
そんな西暦1403年のボヘミアが舞台となっています。
主人公はボヘミアの農村の鍛冶屋の息子だったヘンリー(顔グラ固定)。
ある日村にクマン人(傭兵)を引き連れた軍隊が襲来し、父母が殺害され、形見の剣を持ち去られてしまう。
その後、ラジク卿などの助けもあり、時代の流れに巻き込まれながらもカタキを追いつめていくが、イストヴァンには剣を持ち逃げされ、マークヴァート(父母のカタキ)との決着をつけることも叶わなかった。
とまぁ、要約するとかなり中途半端なところで次回作に続いている。
他にも色々ドラマチックな展開も用意されているので、興味がでたら是非キングダムカムデリバランス1も遊んでもらいたい。
物語を進める上で、ラジク卿、カポン郷と言った史実でも存在する人物たちと人間関係を構築していくのも興味深く、おそらくKCD2を楽しむうえでも重要なファクターになると思われる。
かなり地味なARPGだが、じっくりゆっくりと主人公を育成するのが楽しい作品。
他の作品では味わえないリアルな錬金作業(セーブ用アイテムの作成に必須)は初めてプレイする方は驚くはず。
でもプレイしていくと、あの面倒な錬金作業がこのゲームには合っているのが分かる。
どうしても気軽にセーブしたい方はModを導入すれば可能です。
キングダムカムデリバランス1はPS4・5/Steamなどで発売されているが、現在はどのプラットフォームでも日本語音声が入っているので安心してプレイできる(発売当初はSteam版/Epic Games版は字幕のみだった)。
ちなみに筆者は最初Epic Gamesの無料配布(字幕版)でもらったのを遊んでクリアしたが、その後日本語音声で遊びたくなってPS5版も買って再度クリアしたくらいには好きな作品。
メインストーリー自体は消化不良感はありますが、他の部分が非常によくできていたのでクリア時の満足感は非常に高い作品です。
史実を舞台にしていることもあり、非常にリアルな時代背景と人物描写が当時は話題になりました。
次回作ももちろん遊んでみたい。
次回作で気になる点
日本語音声は…
前作は発売当時PC版には(DMM版以外は)音声は非対応でした。
私自身、字幕のみ/音声対応の双方でプレイしていますが、やはり日本語音声があると没入感が全く違います(声優さんの演技も素晴らしかった)。
現在ストア表記(Steam)は音声対応は英語のみですが、前作が大ヒットしたこともあるので今作も多言語対応してくれる可能性はあります。
興味を持った方はウィッシュリストに入れるなどして、開発陣にアピールするといいかもしれません。
トレイラーの最後に対応プラットフォームの表記があり、PS5/Xbox/PCに対応とのこと。
2024/6追記 日本語吹き替え対応
Languages with Full Audio + Subtitles: English, Czech, French, German, Japanese, Spanish (EU).
(開発者Xより)
吹き替え対応6か国に日本が@@;
これはやるしか!
戦闘アクションはどうなるのか
前作を手放しで褒めたいところなんですが、ちょっと自分でも許容できないくらいレスポンスが悪い戦闘だったのは否めません。
また、戦ってる相手以外からの攻撃からは無防備というのも対多人数を想定していない戦闘システムと言え、立ち回りで1vs1にするしか解決策がない。
ここがこのまま次回作にも踏襲されるのかは気になるところです。
シリーズ物でそんな大きくかわらないだろう、という意見もありますがウィッチャーシリーズなどは1/2/3で全く違うプレイフィールと言っていいくらい進化してますからね。
ちなみに私は最後まで近接戦闘(特に対多人数)に慣れず、弓矢ゲーになってました…
(育成が進めば)一人相手なら、クリンチゲーで勝てるのですがそれはそれでどうなのか。
舞台はどうなるのか?
前作の舞台はボヘミアで、ハンガリー王ジギスムントの尖兵たるクマン人が攻め込んできているという話でした。
次回作も同じ場所なのか?ボヘミアの別地方なのか?
史実では1419年にジギスムントがボヘミア王になっている(同年ヴェンツェスラウス王は没)ことから、どちらかというと守る側になりそうな気はしますが…
ヘンリーの年齢が40歳とかになってしまいますが、歴史的には1419年は大きな転換点であり、1419年~のフス戦争を舞台にしたら史実ストーリー的には面白くなりそう。
製作姿勢として史実と離れたことはしないと思うので、あまり事前に調べないほうが楽しめるかもしれないが
ヴェンツェスラウス4世:無能なボヘミアの王
ジギスムント:クマン人傭兵を持つハンガリーの王
くらいは知っておくほうがよさそう。
王とはいっても血縁同士だったりするし、その上に神聖ローマ帝国という枠組みもあったりするので一般的な「王」のイメージとは少し異なる。
アナウンストレイラーから読み取れること
・クッテンバーグ(KCDでも出てきた都市)が次回作でも出てくる
・開発規模が11人(KCD)⇒250人(KCD2)になり、6年かけて開発
・ハンス・カポン(続投)は重要なキャラになりそう
イメージイラスト?からもカポン郷(右)の重要性が見て取れます。
・KCD2では王同士の戦いに焦点(より大規模、史実に沿ったストーリーに?)
・カットシーンは3時間(KCD)⇒5時間(KCD2)
・ワールドマップの広さは約2倍
・今作は音楽にも力をいれてるよ!
・(多分)錬金システムは続投w
・戦闘時の方向インジケータが消えた?
トレーラー中にいくつか実際の戦闘画面のようなシーンがありますが、前作にあった方向インジケータが確認できませんでした。
トレイラー用の特別な戦闘画面だった可能性もありますが、一つの可能性として戦闘システムが大きく変更された可能性もあります。
最後に
というわけで、今回は私が大好きなゲーム「キンダムカム・デリバランス」の続編情報が出て、しかも2024年発売というので記事にしてみました。
youtubeの動画を通してでも、前作よりかなり綺麗なグラフィックになっているのが見て取れます。
ストーリーは完全に前作の続きになると思われます。
没入感が重要なゲームなので、興味がある方は出来れば前作からプレイすることを推奨。
ジャンルがARPGということで「ウィッチャー3」「ELDEN RING」等を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、本作はストーリー主導でアクション色はそこまで強くないARPGとなっています。
敵をバッタバッタと薙ぎ払うような爽快感を得るようなゲームではない点は注意が必要。
育成要素があるアドベンチャーというくらいに考えておくといいかもしれません。
記事現在では丁度前作のSTEAMセールがおこなわれていて、DLC6個入りのRoyal Editionでも1000円切ってるんですね…
通常版/Royal Editionどちらがオススメかと言われると、遊び切りたいのであればRoyal Edition。
とは言っても、絶対入れた方がいいDLCがあるかと言われると微妙ではあるのだが…
強いてあげれば、宝の地図で良装備を探せる「Treasures of The Past」、街を復興させるサイドミッションができる「From the Ashes」辺りのDLCになるだろうか。
戦闘システムは賛否ありますが、成長要素がすごく練られているゲームでオススメです。
ARPGとしてはかなり地味ですが、ストーリーはドラマチックですし、開発者の方は当時の時代背景とかもかなり調査して作り込んだとのこと。
どちらかというとゆったりと、主人公(ヘンリー)になりきって遊んでいくゲームになっています。
以前、(別アカウントですが)序盤のチュートリアル部分の動画を作ったりもしました。
その他のトレイラースチル
ヘンリー君かなり年取ってる!?
少なくとも前作直後というわけではなさそう。
カポン郷とは今作でも相変わらずの悪友同士になりそう。
父母のカタキのマークヴァート。
今作こそは決着を付けれるのか。
火器!?
※「ボヘミア王国」のフス戦争 wikipediaより引用
上記はフス戦争(1419年~)に関する記事。
日本に鉄砲が伝来したのは1543年と言われていますが、その100年以上前にヨーロッパでは戦場で実用化されたんですね。
これはフス戦争へ時代が飛ぶ可能性(1403⇒1419)もあるか!?
楽しみ。
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