(アマプラ会員なら無料で入手できる)Prime GamingでEPIC GAMES版のRedemption Reapersが配布されてたので遊んでみました。
配布期限(2025/4/2)
今回、実は少し辛口になっているのですが、プライム会員の方はまずはプレイしてみてください!
自称SRPG好きが文句言ってるだけなので、無料で遊べるゲームとして最上級のクオリティです。

隣の「SHIP BREAKER」も面白そうなのですが、日本語化の方法が難しいため英語で出来る人向け(Steam版ならやりやすいかも?)。

名作のストーリー重視FPSの「BIOSHOCK Infinite」や、私が大好きなパズルゲーム「タロスの原理」も配布中。
Prime Gamingはインディーゲームメインの配布ですが、偶にメジャータイトルも配布されるので、アマプラ会員の方は忘れずにチェック。
配布されるのはGOG版/EPIC Games版が多く、Steam版は少な目。
というわけで今回はRedemption Reapers(EPIC GAMES版)を遊んでみました。
どんなゲーム?
舞台は中世ファンタジー世界。
モースとよばれる亜人の侵攻によって人類の国が攻め立てられていた。
そんな侵攻を受けている国にいる主人公達は、灰鷹旅団という反モース軍として活動していた。
…というところから始まる。
モース軍は強大で、人類はどんどん追い詰めれてる絶望的な状況からどのような物語になるのか。

一言で言うと、最近増えてきている洋物SRPG。
私も好きなジャンルで、このブログでも「Lost Eidolons」「Our Adventurer Guild」「Symphony of War」等取り上げてきました。
これらの中でも、UI(ユーザインタフェース)の完成度がとびぬけて高い作品。
高級感のあるUIのSRPGと言えます。
個人的に特に気に入ったのはキャラの移動で、キャラ選択後にアナログキーで移動操作するのが心地いいし、(クリックでマス目指定ではないので)操作ミスが発生しづらい。
今作はPC版でもコントローラ操作推奨です。


ストーリーは2D立ち絵と3Dのムービーの構成で進んでいく。
日本語フルボイス対応で、ベテランの人気声優が務める。
(この手のゲームにしては)ムービーシーンはかなり多めで豪華な作りになっている。

操作するキャラクターは最大5人(グレン/サラ/ルグ/ウルス/カレン)とミニマム構成。
永久死もなく、フリーマップでの育成も好きなだけ行える。
ダークファンタジーならではの陰鬱とした世界感&ストーリーではあるが、システムはSRPG初心者に優しい作り。
評価
総合:3点
※SRPG好き視点からの評価です
※セール時価格の2000円程度の価格を想定(配布前提なら文句なく良作!)
日本語フルボイス!
多数のムービーでのストーリー進行!
素晴らしいUI!
とほめちぎっていて恐縮ですが、SRPGとしてはやや辛めの点数をつけざるを得ませんでした;;
ただ、丁寧に作られている作品であることは確かで、あくまでSRPG好きからすると辛口評価となってしまいゴメンナサイ。
理由としては、あまりに初心者向けすぎてやりごたえがなかったこと。
・操作キャラが5名で死亡リスクなし
・(敵レベル+3程度までは)いくらでもレベリングできる(RPG仕様)、そのかわりステータスでぶつかり合う戦闘(レベリングは必須)
・プレイヤーの育成指向がプレイに影響する余地がない
見た目は「Lost Eidolons」と同じくダークファンタジSRPGですが、あちらは見た目通りの骨太SRPGなのに対し、こちらはかなりRPG寄り。
プレイヤーの嗜好によるところも大きいと思いますが、骨太SRPG好きな筆者としては物足りなさを覚えてしまいました。
SRPGゲームを作るのは比較的簡単だけど
面白いSRPGゲームを作るのは難しい
本作にはこの言葉を贈りたい。
ムービーとかフルボイス対応ですし、UI自体は本当に素晴らしかったのですが。
逆に言うと、「難しいSRPGは敷居が高い」と思っていて、ダークファンタジー世界感に興味がある方であれば触ってみていいタイトルだと思います。
・ムービー多用の手抜きなし製作
・豪華声優陣による日本語フル音声
・素晴らしいUI
・キャラがたっている
とにかく手が込んでいる作りで、インディゲームの枠からははみ出ている高級感のあるSRPGが好印象。
日本語音声はテンション上がる。


キャラの中ではルグが好きという人が多そう。
強い&カッコイイ!ツンデレ!
・育成面で物足りない
・中途半端なストーリー
・一部のユニットコマ(3D)の見た目が分かりづらい
・強すぎる「連携」システムの弊害
・SRPGとしての方向性が分からない
■育成面
SRPGはRPGよりも戦略性に重きを置くゲームですが、本作は残念ながらプレイヤーの意思が介入する部分がほぼない。
キャラは5人固定なので、育成キャラの選択はできない。
魔法はあるが敵だけ。
クラスチェンジはない。
装備品の選択はほぼない。
一応装備品は色々あるのだが、金策面の関係で耐久度40辺りの廉価品を使い続けていくことになる。
味方が強く敵が多いので、無双プレイ推奨。
効率性を考えずともいくらでもレベリング可能(の代わりにステータスで殴り合う)。
フリーマップ周回はダルい(自分の場合)。
難易度ノーマルでフリーマップ無しでクリアできるのだろうか(できなそう)?
■ストーリー
ここではネタバレは避けますが、個人的には物足りなかったです。
章が進んでも、ストーリーがあまり進まなかった印象。
そもそも敵に人間性がないので盛り上げ&風呂敷畳みが難しい作品ではある。
また、ストーリーの根幹となる過去の回想が言葉のみでさらっと説明されるため感情移入しにくいのも問題。
団員のトラウマとしてここまでストーリーに絡むなら、こここそムービーを入れるべきだった気が(予算的に厳しいのはわかる)。
■ユニットコマ(3D?)の練り込み不足
たった5人なのでプレイしてれば分かるようにはなってきますが

カレンは2D絵はこんな感じですが

右から2番目がカレン(3Dコマの方は白髪にしかみえない)。
サラ(右端)とグレン(左下)もぱっと見わかりづらい。
全体的にキャラが下向きで表示されているので、顔が見づらいのが問題?
ゲーム中最も長く見る画面なので、ここはもう少し「映え」を意識して欲しかった気がする。
ここまで丁寧に作っておいて、こんなところで減点されるのはもったいない。
■強すぎる連携システムによる大雑把なゲームバランス

本作の目玉である「連携システム」
敵を攻撃した際に、その敵を攻撃範囲しているキャラが連続攻撃してくれる(手番未使用)というもの。
連携したキャラは反撃を受けないのも大きい。

スタートは弱いスキルでもいいので、唯一連携に入れないカレンの「ワールウィンド」が定番。
スタートスキルが50%程度でも150~450%ダメージとかになって、それが連発できる。
敵は使わず、ダメージ減衰などもないのでとにかく強い。
強すぎてゲームバランスが大雑把になっている印象。
味方が5キャラしかいないので、コレがなければすごく地味なゲーム性になってしまったとは思いますが…
少なくとも本作に関しては、MAP攻略記事は必要ない(意味がない)。
レベルを上げて物理で殴れ@@b
■SRPGとしての方向性が不明
・ストーリー重視ではない
・育成重視ではない
・シビアな効率性ではない
・高い戦術性ではない
私が最近ハマったSRPGゲームと比較して言えるのは
・軍勢ユニットのシステム、適度な難易度、そしてストーリーが良かった『Symphony of War』
・やり込んで自分好みの育成ができる『Our Adventuring Guild』
・シビアなバランス、戦術性の高い『Lost Eidolons』
これらは明確にSRPGゲームとしての方向性を持っていて攻略記事も書きましたが、本作『Redemption Reapers』はSRPGとしては明確な方向性を持っていない印象。
攻略ブログとしては、攻略するポイントがない(誰がやっても同じような部隊編成になって、(適度にレベリングすれば)苦労せずクリアできるようになっている)のが残念でした。
ただ、キャラは立っていて物語としても(導入としては)面白く、RPGとして発売されていたら全く違う評価になったかもしれません。
ゲームシステム部分の手抜きがなく、ファーストインプレッションは本当によかった!
失礼な言い方になってしまいますが、全身全霊を持って作られた渾身の凡作。
プレイ時の注意点
コントローラ不具合
本作はコントローラー操作推奨ですが、UNREAL ENGINE(アンリアルエンジン)を開発プラットフォームとして採用している関係で、STEAMを起動したままだとコントローラー操作に不具合が発生する可能性があります。
上手くコントローラの操作ができない場合、STEAMクライアントを止めてからプレイしてみてください。
最後に
辛口になってしまいましたが、手抜きのない良いゲームだとは思うんですよ、ほんと。
私みたいなSRPGオタク視点ではなく、ライトゲーマー目線では意外な名作となりえる作品なので、あまりこの記事の評価を参考にせず、気になったらプレイしてみてください!
ただストーリー展開はもう少し頑張ってほしかったのはあります。
聖戦の系譜でいう、前半のみという感じの消化不良感。
FF11、FF11-2をやってライトニングリターンズをやらないといような。
※FF11は1作目で終えるか、3作目までやるかの2択ならどっちでも良い
ED自体は嫌いじゃない、むしろ好きな部類なんですけどね。
EDムービー(かなりネタバレです)
ストーリーは物足りなさはあったけれど、このシーンはムービー(吹替)で観れてよかった…
製作チームもストーリー完成を諦めた代わりに、最高の打ち切りEDに持って行ったのだろう。
物語として嫌いではないけど、1つのゲームとしてこれは評価していいのかどうか。
コメント