荒廃した惑星に降り立ったプレイヤーが各種施設をアンロックしながらサバイバル!
2022/3に早期アクセスが開始され、2024/4に正式化(ver1.0)
一言で言うと、コンパクトな惑星サバイバルゲーム
類型作品としては「Satisfactory(工場自動化がメイン)」、「No Man’s Sky(惑星間移動や宇宙戦もある)」などがありますが、筆者が一番近いと思ったのは「Subnautica(水中探索サバイバル)」
本作の一番の注目ポイントは「テラフォーミング(惑星の環境改善)」を体感できるところ。
荒廃した大地に水が満ち、赤くくすんだ空が青空に、生物がいない大地に植物や動物といった生命が芽吹く過程は感慨深いものがあります。
初心者に親切な作りで、攻略情報などの前提知識がなくとも中盤まではスムーズに進めることができますので、開拓サバイバル系ジャンルであまり遊んだことのない方に特にオススメ。
なお、降り立つ惑星は固定で、開始地点のみある程度ランダム性がある。
同型ゲームの中ではMAPはやや狭い。
評価
総合 3.5:
序盤4.5点/中盤4点/終盤2.5点
惑星に降り立って、序盤のドキドキ感。
テラフォーミングが進んでいく中盤のワクワク感。
残念なのは間延びしたプレイ体験とアッサリした終盤ストーリーライン。
全体としては悪くない作品。
ただ、同様のプレイ体験ができるSubnauticaの壁が高すぎた…
サバイバルゲームとしては初心者向けで、例えば酸素に関しては部屋素材さえ所持していればどこでも補給可能だったり、電力設備はケーブル設置の必要なし(範囲無限)と、煩わしい部分を取り払ったシンプルな作りになっている。
・施設のインフレーション具合が気持ちいい
・装備品のアップグレードと共に行動範囲が増えていくのが楽しい
・テラフォーミングの過程を視覚的に体験できて楽しい
・新地域開拓時のワクワク感
施設や装備品のアップグレードに関しては、テラフォーミングの進行具合と連動してアンロックされていきます。
各施設はT1~T5くらい(種類による)のグレードがあり、1つグレードがあがると、5倍以上性能が変わることも多い。
なので、今までカメの歩みだったテラフォーミング速度が、1つグレードを上げただけですごい速度で進んでいくようになるのは見てて楽しい。
また、ロケットを1つ打ち上げるだけで1種類のテラフォーミング速度に1000%のボーナスが入ったりと、とにかくインフレーションがすごい。
テラフォーミング(序盤)は大きく「酸素」「熱」「気圧」と総合的な「テラフォーミング指数」によって各種アンロックしていく仕組み。
次に何がアンロックされるかについては「スクリーン」設備で確認可能。
アンロックしたい設備を目標に各種数値を伸ばす為の施設を増設しましょう。
設備や装備を作成する為に必要な素材の中には特定の地域でのみ入手できるものもあります。
本ゲームは固定マップとして作りこまれているので、興味深いロケーションや希少資源を発見した時は心躍ります。
念願の資源を入手できるポイントを発見した時は嬉しい!
・終盤の失速(テラフォーミング数値稼ぎの放置時間の発生)
・敵対生物無し、武器無しという緊張感のなさ。終盤はサバイバル要素もほぼ皆無。
・最終ミッションの蛇足感
・乗り物がない
・MAPが使いづらい
・探索範囲は実質2D(高低差が生かされていない)
・山岳地形ですり抜けバグが多発
・難破船探索ミッションがつまらない
・動物系の生態系作成はあくまでフレーバー要素
序中盤の評価はかなり高い作品ですが、終盤は飲み物と食べ物だけ持ちながら(テラフォーミング稼ぎに)放置することも多かったです。
最終ミッションの間延びも含め、終盤のプレイ体験はイマイチ。
また、全編を通して敵対生物がおらず、武器もないため主な緊張感の発生要因は酸素ゲージ/空腹ゲージ/水分ゲージのみ。
それに関しても終盤はほぼ存在価値がなくなっています(放置時に偶に回復させないといけないのが面倒なくらい)。
長距離移動に関しては終盤に1つだけアンロックされる要素はありますが、せっかく3Dで作成されたMAPなのですから何かしら移動用の機械は欲しかった。
なんとなくですが、当たり判定に自信がないのであまり上下に動いて欲しくなかった感があります(笑)
歩行での移動がメインですが、せめてMAPにプレイヤーの現在地くらいは付けて欲しい。
もちろんマーカーを置いて方向を示すようなUIもなく、探索として活用できる場面がほぼなかった。
唯一の活用場所は、鉱石の採掘場所の確認くらい。
1人称視点ゲームなので当然MAPに高低差はありますが、探索に生かせていないのは残念。
行きたい座標に直接行けない場合、どこかの洞窟から繋がっていますので崖の上から侵入とかは考えなくて良い。
さすがにSubnauticaは特殊としても、乗り物がないことも合わせて上下への移動で探索に発展があることはほぼなし。
また、山岳地域は当たり判定のない岩が多数あり、頻繁に裏の世界に…
全体的にオブジェクトの当たり判定がやや適当で、プレイヤーが立体的に動くことはあまり想定されていない。
エンドコンテンツともいえる難破船ミッション(ポータルジェネレーターで移動可能な地域)。
ランダム性があり、繰り返し行えるミッションですが難破船内の探索がとにかく迷いやすい作りで嫌いでした。
また、頑張って踏破しても報酬は微妙。
最後に遺伝操作しての動物の作成について。
テラフォーミングを続けてたどり着いた終盤にアンロックされる要素ですが、あまりゲームには絡んできません。
敵対生物がいれば動物を使ってのタワーディフェンスなどもできそうですが、本ゲームに敵対生物はなし。
作成した動物に乗れたりもしないので、新生物の生成がただ眺めるためだけの要素になっているのは残念。
攻略情報 ※ネタバレ注意
ここからは、私がプレイした経験上で知っておくといいと思った情報。
ストーリーラインのネタバレはないですが、システム面でのネタバレがあります。
水位はどこまで?
スタート地点(標準)近くの丘の比較画像(初期/テラフォーミング終盤)
Before
After
最終的にこのあたりまで水位が上がってきます。
最初の脱出ポッドは多くの場合水没する。
基地を水没させたくない場合は、多少高台になってる場所に基地を建設するといいでしょう。
採掘地点を踏まえたメインベース立地案
最終的にはテレポートが解禁されるためそこまで気にしないでもいいかもしれませんがテラフォーミング(総合)25GTiは結構遠いため、メインベースでは考慮すべき。
特に有用で沢山使用する資源は
・アルミニウム(T1)
・イリジウム(T1)
・ウラニウム(T2)
・超合金(T2)
特にウラニウムは電力強化に欠かせないので鉱石抽出器T2が作れるようになったらすぐに採掘を始めたい。
①東の丘
周囲にアルミニウム(T1)/イリジウム(T1)/ウラニウム(T2)/硫黄(T1)/オスミウム(T2)の鉱脈があります。
アルミニウムは使用量が多いため鉱脈が近いのは大きな利点。
私は水位がどこまで上がるのか不安だったので、丘上にベースを作りましたが、丘下のアルミニウム鉱脈を含むエリアにベースを作るとドローンでの自動回収が捗るかもしれない。
でも見晴らしがいいので、次作るとしても丘の上にすると思う。
下に見える変わった形の岩エリアがアルミニウムが産出される地域。
特徴的なゲート型の宇宙船の残骸(?)の近く。
②西側砂丘エリア付近
なんといっても超合金(T2)鉱脈があるのが魅力、アイコンのついてる山の北側に細い入口があります。
他にもイリジウム(T1)/ウラニウム(T2)/硫黄(T1)/オスミニウム(T2)/ゼオライト(T2)の鉱脈がある。
※ゼオライトはテラフォーミングが進んでマップで拾えるようになってから?
超合金は超合金ロッドを作るのに大量に消費するため、鉱石抽出器T2が作れるようになったらウラニウムと共に真っ先に採掘を始めたい。
【オマケ】黒曜石(T2)の場所
基地候補の場所からは離れているが、基地候補地付近ではとれず、採掘場所はMAP南東の火山地帯にある。
そこまで数は必要のない鉱石ではあるが、終盤のレシピで使用される。
序盤の優先すべき施設アンロック
条件1 | 条件2 | アンロック | 備考 |
---|---|---|---|
テラフォーミング | 50000Ti | ロッカー型ストレージ | 長くメインとなるストレージ |
テラフォーミング | 175.00kTi | 発展型クラフトステーション | バックパックT4/酸素タンクT4/ジェットパックT1が作成可能にる |
テラフォーミング | 875.00 kTi | 大気水コレクター | 水を永続供給 |
テラフォーミング | 8.00GTi付近 | 宇宙貿易ロケット | テラフォーミング以外の条件の可能性も? |
酸素 | 12.00 ppt | 食物栽培器 | 食料を永続供給 |
酸素 | 150.00 ppt | グラススプレッダー | 最初のバイオマス稼ぎ手段。 |
気温 | 100,000 pK | 氷溶け(1) | 洞窟が埋まる前に希少資源を確保したい。 規定温度に達しても、溶けるまで時間がかかる。 オスミニウムを確保できるように。 |
気温 | 2.00 µK | 藻類発生器T1 | バイオマスをあげるのにも使える。 |
気温 | 5.00 µK | 氷溶け(2) | 洞窟の第2段階氷溶け。 主にショートカット開通目的(あまり使わない) |
気温 | 750.00 µK | 核融合発電機 | 最終的な電源 |
気圧 | 60.00 µPa | 原子炉T1 | |
気圧 | 155.00 µPa | 鉱石抽出器 | 鉱石を永続供給(鉄/アルミ/イリジウム/硫黄等) |
気圧 | 1.50 mPa | 原子炉T2 | |
気圧 | 2.50 mPa | フラワースプレッダー | バイオマス稼ぎ(序盤の主力) |
気圧 | 100.00 mPa | ガス抽出器 | メタンカートリッジが入手できる |
気圧 | 364.50 mPa | 鉱石抽出器T2 | 鉱石を永続供給(ウラニウム/オスミウム等) |
色付きは特に優先したいアンロック施設。
見てわかるように「気圧」に重要な施設が集中しているので重点的に上げていきたい。
ただし、ドリルT3/T4は「熱」がアンロック条件になっていたりと、相互に関与しているものもあるので基本的に上げやすいものをあげて総合的に上げていくことになる。
鉱石抽出器T2をアンロック&作成(超合金ロッドが必要)できれば、オスミウム/超合金/ウラニウムと言った重要資源を無尽蔵に採掘できるようになる。
各種テラフォーミング数値を上げるためには「発射台」によるロケット打ち上げは特に重要で、複数打ち上げることで大きなボーナスを獲得することが出来る。
新種生物の生成
ごめん、適当すぎました(笑)
色々な特徴をもった生物が作れるようですが、ゲーム内でそれを利用するコンテンツは特にありません。
新種生物は「動物保護施設」に「生物のDNA」を配置することでスポーンさせることが出来ます。
生物のDNA作成方法
生物のDNAは「遺伝子合成装置」を使用して作成します。
必ず必要なのは、※マークのついている「種」「カラーA」「カラーB」で「肌の模様の色」「肌の模様」「変異体」「生物発光」「サイズ」は任意で投入します。
各スロットには遺伝形質を挿入。
遺伝形質の入手方法
一般的な「遺伝形質」の入手方法としては「遺伝子抽出装置」を使います。
種なら「ミツバチの幼虫」「カイコ」「希少な幼虫」などから。
カラーAなら「ベンガ蝶の幼虫」「エメル蝶の幼虫」「シェプロン蝶の幼虫」「エンバリオ蝶の幼虫」「フィンセア蝶の幼虫」などから。
カラーBなら「ジャンガ種」「ペステラ種」「タスク種」「ヌルナ種」等から抽出できるようです。
※他にもあり、抽出元によって色などが変化
他にも、難破船ミッションの宇宙船のストレージ箱から稀に入手できることもあります。
まとめ
結論として、序盤のワクワク感は本当に面白くて是非体験してほしい!
終盤で評価はやや落としてはいるが、全体を通して悪くないゲームではあります。
電線を通したりする必要がなく、遠距離探索の中継地点も簡単に作れる(部屋を置くだけ)なので配線周りの面倒な作業が苦手な人や、あまり宇宙サバイバル系に触ってこなかった人に特にオススメ。
最後はかなり放置したけれど、全てのテラフォーミングを完了しました。
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