
セール時の価格は(記事現在)4割オフくらいですが、元値も安めなのでお手頃価格。
久々に面白いと思った良作インディーズゲーム。
「大航海時代」っぽいゲームと言われてるらしいが、そちらの方は未プレイなので分かりません。

翻訳言語が(制作元の)中国以外には、英語と日本語だけということからも日本人をターゲットの一つとして認識して作られていることが分かります。
どんなゲーム?
個性を持ったキャラクターで描かれるストーリー

この手のゲームにしては珍しく、登場キャラが強い個性を持って描かれている。
ゲーム開始時に4人(+DLCで1人追加)。
そこまで凝ったストーリー展開というわけではないが、プレイヤーがゲームの世界感に入り込みやすくなっている。
あくまで無個性ゲームと比べれば、というところなのであまり期待はしないで欲しいですが。


本作ではスチル(1枚絵)が要所で使用されるつくりですが、良い感じでゲームの世界感にマッチしていますね。
安価なゲームとは思えず、きちんと作られているように感じる。


主人公として選択できるキャラは4人(+DLCで1人追加)。
それぞれ開始地点が異なり、キャラ固有のストーリーや特性を持っている。
初寄港の際に影響100を自動で獲得できる「航路開拓者」の特性が非常に便利なので、最初はアンドリューがオススメ。
※特性をONにするには一定の条件あり
ちなみに主人公は(多分)他のシナリオでは登場しないが、クリア済主人公キャラは他のシナリオでも使用できるのでその意味でもアンドリューは最初にプレイすると周回が楽になる。
NPCの仲間キャラは主人公キャラ除き30名ほどいます。
(おそらく)主人公意外のキャラは(加入条件は異なるものの)すべてのシナリオで共通。
一応臨時雇用できるランダム?船員もいますが、あくまで数合わせなのであまり使うことはないかも。
世界地図を作っていくのが楽しい

最初は雲がかったMAPが次第に世界地図になっていくのが醍醐味。

各地では様々なものを発見でき、それがキャラクターの鍛錬値(経験値)などとして加算されたり、報奨金がもらえたり。
また、各地ではイベントなどでNPCが加入していくことになるので、NPC集めも重要な目的の一つ。

こういうゲームは好きなので、最終的に世界地図完成までやってしまいました。
最後はさすがに作業になってしまったけれど。
リソース管理はやや緩めで、金策して最強の船団を作っていく
最も重要なリソースといえば、やはり所持金。
これを貿易、財宝、報奨金などで稼いでいき、より強力な船を購入して最終的には強力な船団(最大5隻)を作っていくのが大きな目標になります。


物品の物価動向を考えて…などと最初は思うかもしれないですが、実はこの辺りはかなり緩く、基本的に寄港地と別の地域に持って行けば利益が出ます。
さらに、ランダムで「繁栄状態の地域」がMAP上で確認できるので、その地域に持って行けば確実に大きな儲けになります。
実は物価調査はあまり気にしないでもいい作りだったりします。
最終的には商人ギルドを立ち上げて、自動で収入が入ってくるようになります。
とはいえ、そこまで持って行く序盤が大変で、楽しい。
まずは船団の頭数を増やして、沢山の商品を持ち運べるようにしたい。
控えめな戦闘(海戦)要素

戦闘しまくってキャラクターを強化していくような要素はかなり控えめ。
そもそも戦闘に勝利しても得るものは微々たるもので、下手したら赤字。
MAPのほとんどは非戦闘エリアで、広大な海域のごく一部が(海賊に襲われる)戦闘エリアとなっています。
戦闘自体も立ち回りで何とか出来る余地は少ないので、ゲームのメインにはなっていない点は注意。
評価
総合:4
まったりと貿易しながら仲間を集めたり、船団を強化したりするゲーム
上でも言いましたが、リソース管理はそこまでシビアに考えずとも大丈夫。
一部期限のあるクエストはありますが、基本的には期日に追われることは稀です。
のんびりと海図を広げて仲間を増やしていきましょう。
価格の割にかなり遊べます。
記事現在2キャラクリア(アンドリュー/雲陸)で一時は資料フルコンプしようかと思うくらい楽しかったですが、最後はさすがに作業プレイが続いたのでこのあたりで満足。
でも作業プレイが嫌いじゃない方なら値段の割に楽しめるゲームだと思います。
不満点もありますが、値段の割にはかなり遊べる印象。
・基本的なゲームシステムが楽しい
・キャラがかっこいい&カワイイ
・価格の割にかなり遊べる
・日本語ローカライズがぱっちり(音声はない)
・スチルがキャラクター性を引き立たせてくれている
ゲームシステムを理解して、満足できる船団を作り上げるまでが楽しかった。
最初はとにかく人手不足なので、仲間が増えるのが嬉しかったですね。
船も小さく、貿易でもチマチマと稼げないのですが、それはそれで面白い。
日本語ローカライズも良く、仲間になるキャラも個性があって楽しかったです。
・一部のUIが悪い
・スキルが無駄に多すぎる&キャラの育成要素が弱い
・陸探索要素はイマイチ
■UIの悪さ

こちらもちょくちょく触ることになる、甲板へのキャラ配置画面。
どの位置にどのキャラが現在配置されているのかが分かりづらい。
一応下に配置場所と(選択した時のみ)名前が表示されているが、そうなると上部分があまり意味のない情報になっている。

例えばキッチンのアンドレア(料理11)をエスメラルダ(料理2)に変更しようとした場合、上の画像のレベルを見比べて判断することになるのだけど、初見でこの画面からこの比較情報を引き出せというのは不親切に思える。
アイコンが小さいので、アイコンだけでのキャラ判別は少ししづらいんですよね。

スキル本に関しても、言語ごとに分かれたり、スタック不可だったりしてとにかくどんどんたまっていき使い勝手の悪さがぬぐえない。
スキル本は言語指定なしで良かったと思います。
■キャラの育成要素の弱さ

キャラクターには、「体」「知覚」「テクニック」「学問」「魅力」、そして多くのスキル群があるのだけれど、前者ほとんと使う場面がない。
スキルは15レベル毎に選択して上昇(最大で6回)しか上げれず、一度上げたら(多分)戻せない。
そんなわけで、キャラのレベルが上がってもそれによる恩恵はあまり感じ取れない(特に勝手の分かってない1周目は)。
もう少しステータスを使う場面を増やすか、全体的にシンプルにしてもよかった。
■陸探索要素


規定の歩数内で目的のマスを見つけて、スキル判定に成功することで目的が達成される。
なのだが、歩数制限が厳しめで目的のマスを見つけるために(初見では)何回もチャレンジすることになる。
その割に作業プレイで戦術性があるわけでもない。
目的のマスでスキル判定値が分かったら、(スキルを調整して)隊を再編成して…そして微々たる報酬がもらえるという流れ。
さらに、条件を満たさないと目的のマス自体が出現しないケースも多く…
このゲーム中で一番の苦行でした(笑)
最終的には攻略サイトに頼ってしまった…
陸地探索に関しては(マス制度はそのまま採用して)歩数制限じゃなくて、普通にステータスを使ったRPGにした方が楽しめた気がします。
周回特典

クリア時にプレイした主人公キャラは、他のキャラでプレイした際に早期に仲間になります(そのキャラの開始都市到達時?)。
主人公は特殊なスキルを持っているので、それらを使えるのが大きい。

資料庫の進捗によりポイントを獲得。
周回ボーナスを購入できる(購入したものはOFFにはできないかも)。
航路図(航路が全て表示)、商人ギルド道具、航海者の指輪(オールスキル+1装備)、金貨(初期20万コイン)辺りがあると助かる。
TIPS(攻略メモ)※少しネタバレ要素あり
ご自分でいろいろ試したい方はここまで
(PCの場合)バックグラウンド許可推奨

じゃないと航海中暇なことがあるので。
スキル本/装備品画面ではスクリーニング(フィルタ)機能を活用

中盤以降、スキル本や装備品の数が増えると、対象の本や装備を探すのが煩雑になってきます。
そんな時にわすれてはいけないのがフィルタリング。
コントローラY(キーボードR)キーでフィルタリングできるので、必要なアイテムを探すときはフィルタリングして探すようにしましょう。
それでもやっぱり、本読むのに言語区別はいらなかった気がするし、同種アイテムはスタックさせてほしい。
造船について
基本的に各系統の最上級船(レア船)は造船で作成する

補助船材の効果は不明(使ってみたりもしたけど違いがよくわからなかった)。

建造中になった時の日数で「通常船」か「レア船」か判定可能(画像は通常50日⇒レア65日)。
キャンセルすることで資材は戻ってくるので何回でもチャレンジ可能。
レア船の出現率は(体感だけど)造船レベルに大きく影響する。
都市の発展具合にも関係する可能性もなくはないが


商業ギルドを作っていないこんな都市でも65日造船が発生した(造船レベルは14)ので、重要なのはキャラの造船レベルの方。
造船レベル6程度の時だと何回チャレンジしても発生しなかった。


ちなみにユニークではなく、同名複数も建造できる。
なので沈没させてしまってもめげなくて良い。
港によってできやすい船に違いはあるが、確定ではなさそう。
リスボンでクリッパーのレア船を作ったところ、1隻目はカティーサーク号で、2隻目は茶船でした。
何回リロードしても2隻目は茶船だったので、一度決まったら変わらないか、順序が決まってる可能性も?
発見物報告はすべきか?

発見物報告には2つのメリットがある
・報告した都市への貢献度の獲得
・金貨の獲得
特に重要なのが前者で、その都市の貢献度を手軽に稼げるので基本的に貢献度を上げたい都市で報告すること
アンドリュー序盤であればセビリア・アムステルダム・リスボン・プリマス辺りが候補
航海中にも甲板員は変更できる


「艦隊」画面でYキー(もしくはキーボードR)を押すと甲板画面に行ける。
僚艦に船長配置は必須ではない
特に序盤の船員不足の時はとにかく船を5隻揃える方が優先。


セビリアが「繁栄」状態であれば、リスボン⇒セビリアの短距離輸送でも十分稼げる。
セビリアに限らず、「繁栄」している都市へどんどん貿易していく。
市場調査は気にしないでよい。
もちろん遠方の方が利益は出やすいが、初期は鈍足船なので回転率を重視。
お金の貯め方、使い道(アンドリューの場合)
アンドリューと雲陸でクリア済ですが、初回にオススメのアンドリューのケースで。
アンドリューの方は仲間は集めやすいが、雲陸の方が金策はしやすい。
雲陸は東アジアスタートで、ヨーロッパに行く際にやや厳しめの海戦(強制)があるので初回プレイにはオススメしづらい点があります。
《序盤~船団5艘になるまで》


ポルト北の宝は貴重な船購入原資(情報なしで発見可能)

こちらはセビリアのイベントで情報を入手が必要(アンドリューの場合)

バッグから開けてみると

使ってもいいし、売れば4万くらいにはなる。
《序盤》
高級品を買い、繁栄している都市で売却。
市場調査は見なくて良い。
同一文化圏はできれば避けた方が価格が上がるが、リスボン⇒セビリアなど同一文化圏でもある程度利益が見込めるルートはある。
繁栄している都市がない場合、リスボン/セビリア⇔プリマス/アムステルダム辺りを周回(ちょっと遠い)。
アテネ⇔アレクサンドリアも距離の割には利益率はいい(ただし途中で交戦エリアを横切る)
アレクサンドリアは序盤貴重な胡椒を入手できるので、とあるイベントで必要になるかも。
《中盤》
南アフリカ⇔インド⇒東アジア と開拓していく。
杭州/長崎周辺で稼ぎながら杭州の商業ギルドへ産業投資。
東アジアメインで手動交易で地道に資産を増やしていく。
杭州以外だと長崎やセイロン等だが、セイロン周りは戦闘になるケースもあるので注意。
ケープタウンでの幽霊船イベントの報奨金で1000万手に入るが安易に手出ししてはいけない。
クリアには戦列艦×5くらいの戦力が必要に感じた(簡単な倒し方があるかも?)。
《終盤》
都市の技術800でアンロックされる「艦隊の貿易範囲を拡大」と、貿易800でアンロックされる「取引所を改良」を取ることでヨーロッパとの長距離貿易を解禁し、大きな利益を見込める。
資金に余裕がないときはそのまま自動売却し、ある程度余裕ができたら繁栄している都市に運んで売却。


他にも宝石類や胡椒など、インド・東アジア⇔ヨーロッパの貿易網の構築を目指す。
自分で運ぶと航海中に傷んでしまうため、「艦隊の貿易範囲を拡大」は必須。
ある程度貿易網ができれば、放っておいてもどんどん資金が増えていく状態になって手動で交易する必要がなくなる。
序盤の動き(アンドリュー)ネタバレ有
右も左も分からない人用
船員配置が終わったらセウタへ
リスボンで、ジョイスとウィリアムが仲間に。
ジョイスはマッピング室に、ウィリアムはとりあえず展望台へ。
マッピング室に配置することで自動航行が可能に
展望台に配置することで展望(速度が遅くなる代わりに周囲を観察できる)コマンドが使えるように

セウタで展望のチュートリアル

海戦のチュートリアル
1戦目は遠距離から射撃(コントローラならRT)してれば難なく倒せる。
倒したら近づいた戦利品の回収(X)



2戦目は甲板戦のチュートリアル。
ジャンケン要素だが、相手の出す手はある程度規則性があったり、育てたキャラがいればアイコでも勝てたりする。

負けることはなさそうだが、(多分)敵は最初「体」を選ぶので「テクニック」を選ぶ。
貿易と自動航行のチュートリアル

砂糖×2を購入したら、自動航行でリスボンへ
※MAPに航路がいっぱい描かれてるのは周回特典(消す方法がわからなかった)
リスボン到着で僚艦入手~第2章へ

王宮で「陸地の短剣資格」と「ボートワイン交易許可」を取得(貢献値たりなかったら報告で稼ぐ)。
貢献値は消費ではなく累積評価なので、もらえるものはもらってよい。
一度リスボンから出て再度入り直すと酒場等でイベント(図書館アンロック)

両岸の施設だけは初期メンバーで読めるので図書館チュートリアルとして。

せっかくなので陸地探検もしてみる。


右上1上7にヘルメスの杖(図書館の手がかり必須)
25万という価格で売れるため、もし売るのであれば序盤の金策として最上だが一品物。
必須の装備品というわけでもないので売ってしまってもいいとは思う。

右上6上2に火器(リスボンの交易品に追加)


ウィリアムを僚艦船長に

僚艦との戦闘チュートリアル

Yキーで側面方向への攻撃を180度転換することができるのを忘れずに。

次の目的が「南欧のジェノヴァ港を探す」になったら、セーブ&ロードでリスボンに戻れる(チュートリアル中の救済?)
展望手がいないと展望コマンドが使えないので、ウィリアムはまた展望手に戻しておこう。
北欧へ寄り道



この宝は近辺まで行くとジョイスが教えてくれる(手がかりはない?)
金箔は6万で売れるので、それを資金にカラベル船を2船購入。
一緒に拾ったレイピアも12500で売れるので売ってしまってよい。
最初の貿易はリスボン⇒セビリア
《リスボン⇒セビリア》


特にセビリアが繁栄状態の時がねらい目。
金貨を稼ぎながらセビリアの貢献度も稼げる。
ただし、セビリア⇒リスボンは適正な商品がないためNG。
北欧だと、ロンドンやアムステルダム、ハンブルクなどとの交易も可能だが、初期の鈍足船だと時間がかかりすぎるので近距離で少しずつ稼ぐ方がよい。
ジェノヴァへ
ジェノヴァへは、セビリアから北側陸地に沿って地中海に入っていけば辿り着く。
この後は地中海北側の都市を回ることで仲間が増えていき、お金を稼いでいく。
酒場では1杯飲んで情報収集

セビリアのモニカは好感度レベル3MAXで、カステロ仲間フラグが立つので近くに来た際は忘れずに寄っていく。
モニカに関しては見聞の方も選択していくと良い。
あとは地中海の北側に沿って進んでいけば、ジェノヴァへたどり着く。
地中海北部では仲間なども増えていくので自由に探索していくと良い。


貿易用の定期航路使用時はぎりぎりまで商品を増やし、開拓時は補給品を増やす(もっと増やしてもいい)。
最後に
このゲーム、個人的にかなり楽しめました(陸地探索以外)。
値段も安いですし、気になった人は手に取ってみてください。
ただし、リソース管理要素はそこまで強くなく、急ぐ必要もないので時間が大抵のことを解決してくれます。
中盤以降はどのキャラも同じような動きになると思うので2キャラクリアしてある程度満足。
DLCは未購入ですが、DLCキャラはしないでもいい気もしています。
序盤の苦しいとき~中盤あたりまでの金策にいろいろ考えてる時が楽しく、金策が終わるとちょっとマンネリ気味になって目的を見失ってしまうのが少し惜しい。
周回ボーナス要素が資料集めだけだけでなく、クリア日数による算定基準があっても良かったんじゃないかなと思いました。
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